アルミ合金の種類

アルミニウム材料のうち、純度99.00%以上のアルミニウムを純アルミニウムと呼び、種々の元素を添加して性質を改善したものをアルミニウム合金と呼びます。

アルミニウム合金の種類

アルミニウム合金の種類

鋳造用アルミニウム合金の特色

合金系 JIS呼称 JIS記号 主要成分
(Al:残部)
(mass%)
合金の特色 鋳型の区分
Al-Cu系 鋳物1種A AC1A Cu:4.0~5.0 機械的性質が優れ、切削性もよいが、鋳造性がよくない。 金型
砂型
Al-Cu-Mg系 鋳物1種B AC1B Cu:4.2~5.0,
Mg:0.15~0.35
機械的性質が優れ、切削性もよいが、鋳造性がよくないので鋳物の形状によって溶解、鋳造方法に注意を要する。 金型
砂型
Al-Cu-Si系 鋳物2種A AC2A Cu:3.0~4.5,
Si:4.0~6.0
鋳造性がよく、引張強さは高いが、伸びが少ない。一般用として優れている。 金型
砂型
鋳物2種B AC2B Cu:2.0~4.0,
Si:5.0~7.0
鋳造性がよく、一般用として広く用いられている。 金型
砂型
Al-Si系 鋳物3種A AC3A Si:10.0~13.0 流動性が優れ、耐食性もよいが、耐力が低い。 金型
砂型
Al-Si-Mg系 鋳物4種A AC4A Si:8.0~10.0,
Mg:0.30~0.6
鋳造性がよく、靱性が優れ、強度が要求される大型鋳造に用いられる。 金型
砂型
Al-Si-Cu系 鋳物4種B AC4B Cu:2.0~4.0,
Si:7.0~10.0
鋳造性がよく、引張強さは高いが、伸びが少ない。一般用に広く用いられる。 金型
砂型
Al-Si-Mg系 鋳物4種C AC4C Si:6.5~7.5,
Mg:0.20~0.45
鋳造性が優れ、耐圧性、耐食性もよい。 金型
砂型
鋳物4種CH AC4CH Si:6.5~7.5,
Mg:0.25~0.45
鋳造性が優れ、機械的性質も優れている。高級鋳物に用いられる。 金型
砂型
Al-Si-Cu-Mg系 鋳物4種D AC4D Si:4.5~5.5,
Cu:1.0~1.5,
Mg:0.40~0.6
鋳造性がよく、機械的性質もよい。耐圧性が要求されるものに用いられる。 金型
砂型
Al-Si-Ni-Mg系 鋳物5種A AC5A Cu:3.5~4.5,
Ni:1.7~2.3,
Mg:1.2~18
高温で引張強さが高い。鋳造性はよくない。 金型
砂型
Al-Mg系 鋳物7種A AC7A Mg:3.5~5.5 耐食性が優れ、靱性がよく、陽極酸化性がよい。鋳造性はよくない。 金型
砂型
Al-Si-Cu-Ni-Mg系 鋳物8種A AC8A Si:11.0~13.0,
Cu:0.8~1.3,
Ni:0.8~1.5,
Mg:0.7~1.3
耐熱性が優れ、耐摩耗性もよく、熱膨張係数が小さい。引張強さも高い。 金型
鋳物8種B AC8B Si:8.5~10.5,
Cu:2.0~4.0,
Ni:0.10~1.0,
Mg:0.50~1.5
金型
Al-Si-Cu-Mg系 鋳物8種C AC8C Si:8.5~10.5,
Cu:2.0~4.0,
Mg:0.50~1.5
金型
Al-Si-Cu-Ni系 鋳物9種A AC9A Si:22~24,
Cu:0.50~1.5,
Ni:0.50~1.5,
Mg:0.50~1.5
耐熱性が優れ、熱膨張係数が小さい。耐摩耗性はよいが、鋳造性や切削性はよくない。 金型
鋳物9種B AC9B Si:18~20,
Cu:0.50~1.5,
Ni:0.50~1.5,
Mg:0.50~1.5
金型

お問い合わせ

 TEL:026-245-1001
 FAX:026-245-9374

どのようなことでもお気軽に
お問い合わせください。

メールフォームでのお問い合わせ